海辺の古民家修繕担当のガクです。
本日も、友人の瓦職人、通称「瓦の神様」と共に屋根瓦の交換作業を行いました。その結果、遂に、今までシートで覆われていた屋根のベールが剥がされました。仕上がりはこんな感じです!まだ、砂ぼこりをかぶっていますが、一雨降れば美しくなることでしょう!
屋根の真ん中付近が今回交換した部分です。実は、新品の瓦は艶もあることから見た目の色が全然違って見えてしまうので、今回はわざわざ古い瓦を探してきてくれたんです。その結果、見た目の違和感がまったくない美しい仕上がりとなりました。
瓦は焼き物
さて、瓦の神様と一緒に作業をしている間、瓦についていろいろな事を教えて頂きました。実は、というか、当たり前なんですが、瓦って焼き物です。ですので、反りがあるものがあるのだそうです。瓦職人になるためには瓦の選別が凄く重要なのだそうです。
例えばこの瓦。手前のラインと奥のラインを見ると、奥のラインの右側が上に上がっています。
そして、この瓦。今度は奥のラインの左側が上に上がっています。
こういった偏心している瓦を取り除いて仕上げていくのだそうです。また、偏心している反りのある瓦を、あえて跳ね上げ屋根の部分とかに使用していくと、納まりが美しくなるというような使い方もするということでした。
ホント、瓦は奥が深いですね~ 勉強になりました。
ガルバニウム鋼板
私は瓦の神様が一生懸命交換している傍ら、足りなくなった補修用のガルバニウムをカットして、せっせと補修もしていました。サブロク版のガルバを切り刻むのは意外と大変な作業でした。
さて、最後にもう一度全体写真を!
奥の母屋と、右の石蔵 美しい建物のコントラストがあります。やはり日本古民家の瓦は美しいです。残すは鬼瓦のの取り付けです。これについては来週以降に行う予定です。
では、また!
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