はじめまして、海辺の古民家修繕担当のガクと申します。
これから、CASA三戸浜の核となる古民家の修繕関係について、リアルタイムでお伝えしていこうと考えています。皆様どうぞよろしくお願いいたします。
旧長谷川家は立派な瓦屋根で覆われています。しかも、屋根はストレートではなく膨らんだ形状のムクリ屋根。さらに、瓦自体も非常に特殊な小さめのサイズが用いられています。これらは、建物が格式高く見せるために建築当時あえて設計されてきた形状なのです。
塩害でやられた瓦
しかしながら、この瓦が傷んでいます。長年、海からの潮風にさらされて風化してしまい、一部で雨漏りがしています。被害を最小限に抑えるため、今までシートを覆い、また、数枚の余った瓦を差し替え差し替え、一時的に耐え凌ぎながら、補修方法をあれこれと検討してきていました。しかしながら、瓦って奥深い。。。。
その段階で問題が、、、、なんと、このサイズの瓦がほとんど流通していないのです。瓦の窯元をたどっていくと最終的に『菊間瓦』という愛媛の瓦がピッタリと合うことが判明しました。しかしながら、関東方面への流通がほとんど無い瓦で、非常に高価な瓦だったのです。
『瓦の神様』降臨
友人の瓦職人、、、通称『瓦の神様』に相談すると、「大きめの瓦をカットして使えばいいんだよ。」との神アドバイスが。。。そして、無事に瓦も調達でき今日から『瓦の神様』による補修工事が始まりました。
慌てて現場に行くと、神様はどこかに消えていて、その弟子が一生懸命作業をしていました。私は、「手もと」として瓦を運んだりして手伝いました。
今日は瓦の剥がしがほぼ完了しました。
完成はまだ先ですが、楽しみです!
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